【Q】アンアンビックはスクイズとわかるのですが、モードBっていったいどんな動作をするのでしょう? たしかモードAもあると思うのですが、その違いって何でしょうか?


【A】アイアンビックキーヤーはスクイズキー(複式パドル)の両側を押す(スクイズする)と ・−・− とかその逆の −・−・ の連続が出ます。
 モードAとBとの違いはパドル両側を開放したときのキーヤーの動作に関するものです。

モードA
 両側のパドルを開放したら、そのときの符号要素(短点あるいは長点)を送信して符号送出を終ります。

モードB
 両側のパドルを開放したら、いま出ている長点(短点)の後、短点(長点)を1個出してから符号送出を終ります。

この「モード」とは1970年代初めエレキー用LSIチップを開発したCurtis社のキーヤーが 「モードA」、 WB4VVF がQST誌上に発表した Accu-keyer が 「モードB」 と呼ばれたことに起因しています。

自分のエレキーがどちらのモードか判定するには:

1)キーヤーの設定を中速にする
2)注意深く、しかもすばやく両方のパドルをつまみ、その後 両方のパドルを正確に同   
時に離す

モードAの場合・−または−・で終了しますが、モードBの場合は・−・ 又は −・−で終了します。モードBの方が短点、又は長点が一つ余計にでます。

<モードA----長短点メモリー無し>
モードAの場合、2個目の長点が出て(下図*1)から3個目の短点が出そうになる直前(下図*2)までの期間内にパドルを開放すると3個目の短点は出ません。 "A"で終了。

〔注意〕スクイズ開始(*s)の瞬間は短点が長点よりわずかに早く閉じた場合を示す。(以下の例も全て同じ)尚、当然であはるが長点のほうを早く閉じた場合は長点が先に発生する。

モードAの場合、3個目の短点が出て(*1)から4個目の長点がでそうになる直前(*2)までの期間内にパドルを開放すると4個目の長点は出ません。。  "R"で終了。

モードAの場合、4個目の長点が出て(*1)から5個目の短点がでそうになる直前(*2)までの期間内にパドルを開放すると5個目の短点はでません。  "AA"で終了。

<モードB----長短点メモリー付き>
モードBの場合、2個目の長点が出始めて(*1)から3個目の短点が出る直前(*2)までの期間内にパドルを開放すると4個目の長点は出ません。  "R"で終了。

モードBの場合、3個目の短点が出始めて(*1)から4個目の長点が出る直前(*2)までの期間内にパドルを開放すると4個目の長点が出て終了。  "AA"で終了。

モードBの場合、4個目の長点の開始(*1)から5個目の短点が出る直前(*2)までにパドルを開放すると5個目の短点が出て終了します。 "AR"で終了。

なお、モードA とか モードB は30年前につくられたキーヤーの動作仕様を言っています。
最近はマイクロプロセッサーで自由に長、短点メモリーの方法とタイミングが変えられるため単純にどちらのモードであるとは言えないものもあります。

例えば KC0Q(kc0q) と N0II(n0ii) が作ってチップを通販していた CMOS SUPPER KEYERUではパラメーターの設定で

スーパーキーヤー  
アキューキーヤー(モード B)
カーチス(モード A)

など3つの方式のそれぞれに 
長短点メモリー、短点メモリー、長点メモリー の3通り、
合計9通りのメモリー方式が選択できます。

スーパーキーヤー はモード B に近いのですが短点(長点)を出しているとき反対の長点(短点)の記憶タイミングを少し遅らせているので高速送信のときパドル操作の僅かな開放遅れで意図しない符号の出されることが少なくなります。

(JA1HHF / JA1VJQ)