BMの今では昔の話 (01)

今は指一つだけ動かせば生きることができる時代になったが、わずか50年余り前にはそうでなかった。 全てのものは手作業で進行しなければならなかった。
その当時私はロイター通信会社に勤めていた。 世界各国のニュースを短波帯6メガ,12メガ18メガ帯で英文モールス符号で分当り150から180符号速度で打電してくれば,それをタイプ ライターで受信して編集部へ渡す。 翻訳,がり版印刷を経て各新聞社に一日に二回ずつ発送となれば,これが外信記事化されて新聞に掲載されることになる。

高速で聞こえてくる150符号の電信信号を聞いてタイピングをしようとするならほとんど条件反射的に無我状況の中で機械的に反応する。

便利さになれているこの頃わずか50年余り前アナログ時代にこういう事があったんだなと考えて今日デジタル時代の便利さを享受していることを真に感謝して幸せに暮らす(生きる)ことができないだろうか考えてみる。

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