BMの今では昔の話 (41)

モールス符号を覚える 2
下関に住んでいる私の学校の先輩 JA4VL峰藤氏がこの頃7メガに出てこなくて心配のあまりに下関に住んでいるJA4PI下村氏に会って峰藤氏の安否を尋ねたところ,心臓病で手術をし,経過は良くて,家で療養中といい,老をとられたが夫人が運転をしながら病院に通っていると伝えてくれた。 峰藤氏は15年前にソウルに来て昔の友人たちに会って行ったが私はその時遠く大関嶺(テグァルリョン)に離れていて会えなかった。 その時の友人を通じて受けとった、ご自身が直接作った陶磁器の湯飲み茶碗は今でもよく大事に保管している。

それでは電信の話にまた戻って
* モールス符号記憶
符号を覚えるのに大きく2種類方法がある。
1)符号をそのまま覚える方法
これはモールス符号表等を視覚的にAは.- Bは-... のように英語単語帳カードのように作り覚える古典的な方法だ。 ところでこの方法で覚えた場合視覚的に覚えるようになる部分が多いから耳で聞く符号はひとまず脳の記憶エレメントに反射した後文字を想起するから文字が思い出されなかったり,速度について行くことのできない場合、符号を使ってその使った符号を見て文字で直し書くクセがつきやすい。 そのために符号を覚えたら直ちに音感で覚える方法の訓練に変えなければならない。 反復練習で音を聞けば直ちに反射的に符号が思い出されて自然に手が動くように訓練を積まなければならない。
2)音感で覚える方法
今までの方法は符号を聞いてひとまず脳で視覚記憶エレメントに反射させて文字を想起させるということだったがこの音感で覚える方法は符号を音のリズムで覚えるから(テープやCDなどで反復聞くこと)
* 聞く瞬間反射的に直接文字を想起する。
* 速度が上がっても頭の中では符号判断を余有があるようにできる。
このようにしてひとまず符号を覚えて何文字かずつで構成された簡単な単語をまとめて聞いて書いていく訓練を積まなければならない。 すなわちいくつかの文字の集合の単語をその符号構成のリズムで覚える訓練をする。 このようにして音を聞けば自然に単語で書いて行けるように練習をする。 この方法が初めには難しいことのように見えるがリズムでなじむ方法だから受信速度が急速に向上する。
このようになれば次ははやく書く筆記訓練をしなければならない。
これは符号判断と筆記作業が脳のそれぞれ違った領域で処理されるためだ。
もう一度ポイントを強調すれば
*符合はSOUND(音)で,リズムで覚えることであって決して目で覚えるのではない。
* 初めから正確なモールス符号だけを聞く。
*符号のリズムをはやく習得する。

筆記受信は-聞く-アルファベットに変換-筆記-自国の言葉に変える-相手方送信内容を理解する。 このように色々段階のプロセスを経るが

暗記受信は-聞く-理解する。 単に聞いて理解する段階だけがある。 自分の水準より速い速度を筆記受信するように色々な段階のプロセスを経るようなことは、バスが過ぎ去った後に手をあげるようなものだ。符号はすでに遠くへ行っている。

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