BMの今では昔の話 (55)

一度過ぎ去れば
 一度過ぎ去れば再びは戻らないものがある。
一つは弓放たれた矢だ。 したがって最善を尽くして引かなければならない。
また一つは口から出た言葉だ。 相手を傷つける言葉をいった時、また入れることもできなくて元に戻すこともできない。
時間も同じだ。 引き戻すことはできない。
この中で最も重要なのが何か。 時間だ。 生命であるためだ。 浪費中で最も大きい浪費がまさに時間を浪費することだ。
 絵を描いて間違って描いたら消してまた描くことができる。 道を行って誤ったら元に戻して行くことができる。 しかし人生は一度過ぎ去れば消すことも元に戻すこともできない。
時間を惜しまなければならない。 歳月を惜しまなければならない。
 重要ではない忙しいことで時間を奪われる。 今日与えられた時間をよく使うことが知恵だ。 生死を争う急病患者の1分は他の人の100時間よりさらに重要だ。 時間は量でなく質だ。 よく管理することが知恵だ。
 私が80の生涯を生きてきて私は果たしてこの貴重な時間をよく管理したのか? 若かった時はそれなりに忙しく熱心に生きてきたので後悔したことがあまりないのに最後の晩年の大関嶺(テグァルリョン)研修院長生活の16年はやりがい半分後悔半分と考えられる。 干渉を受けることなく、忙しくもなく、静かに過ごすことができる良い機会だったが、自分発展のために時間をさらに多く割愛しておくのだったという物足りなさが残る。 寝る時間も惜しく時間さえあれば無線機の前だけで生きたかったという話だ


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