ウエイトコントロールってなんですか?


CWばかりやっていると運動不足でウエイト調整? いえいえここでは別の意味です。
モールス符号の短点と長点のマーク比率は1:3と決まっていますが、
長短の比は、毎分100字を超えたあたりから、少し長点を長めに打つと、聞いた感じが良くなります。これを長短のウェイト調整といいます。
1:3.5は少し長すぎるかもしれません。エレキーだと1:3.2くらいが適当かもしれません。(これは好みの問題ですが)
100字以下は、きちんと1:3を守ったほうが聞いた感じが良いでしょう。
バグキー使用局でよく聞かれる1:5以上の極端な符号は、2−3MHz台の漁船のプロからでたなごりで、空電がバサーと被ってきた瞬間の受信に対する悪影響を防ぐ意味があります。逆に空電の影響が無い陸上有線電信のプロは長点が短くなる傾向だそうです。
また、短点マークとスペースの比率を変えるウエイト調整もあります。スペースの比率を若干短くすると、通称『ネバリ』という現象が出てきて、例えば、符号『S』が『トトト』でなく『ロロロ』になり、特にDXの際に非常に聞き取りにくい符号になるため、注意が必要です。バグキーのウエイトを重くしている人に多いようです。

(出典:CQ Hamradio 2002/9 CW特集 by A1 CLUB)